◎大きく変化した社会状況
高度成長期が終わり、社会状況は大きく変化してきています。とりわけバブルが崩壊した1990年代以降、産業や経済の構造は大変動の荒波にさらされ、雇用の多様化・流動化が進みました。
同時に訪れた情報化の進展や高齢化社会の到来は、幅広い年齢層の人々に様々な職業能力を必要とすることになりました。
一方、経済の高度成長の結果、「一億総中流化」と称されたように人々の生活レベルは一様に向上しました。
それは人々に豊かさをもたらしましたが、逆に、人々の意識から、躍起になって働きお金を稼ぐ必要性を薄れさせていったとも言えるでしょう。
そのように様々な要素が絡み合い、近年は、定職に就かない若者や、自らの可能性を追究し、活かしていく機会を喪失した若者が増え、大きな社会問題になっています。
いわゆる、フリーターやニートと呼ばれる人たちです。
そうした状況のなかで、今、重要性が叫ばれているのが「職業教育」の充実です。
職業教育の大きな目的は、人々が将来の職業を自らの意志と責任で選択し、働くことの意義を理解すると同時に、専門的な知識・技能を習得できるようにすることです。
これからの生涯学習社会では、「職業教育」は幅広い年齢層における最も重要な教育のひとつであると言えるでしょう。
|